ご解答ありがとうございました。
今回は、「信念を踏みにじられた者」の行使する呪いにまつわる問題を解いていただきました。
結果的に、その呪いは彼が望んでいたものにはならなかった。
しかし少なくとも、「呪われるに値するもの」を打ち倒すことには成功したようです。
プログラマーBは、アミューズ・アンド・レジャーという企業に務めるしがない従業員でした。
口数が少なく、人付き合いを苦手としていながらも、自分の得意な分野を活かせる仕事には満足していたようです。
心優しいところがあった彼は、人々を楽しませるアトラクションの制作に携わることも性に合っていると感じていました。
ただ、企業の本質は利益をあげることであって、必ずしもすべての人を幸せにすることではありません。
ホラーや謎解きのブームに乗じて企画された『エスケープ・フロム・アダガヤビル』は、災害を題材にしたVR脱出アトラクションでした。
彼はどんな仕事も黙々とこなしていましたが、それだけは耐えがたいものでした。
彼のように被災の記憶が刻み込まれている者にとって、割り切ることのできない感情。
収入や評判のことしか頭にない上層部に、彼ははじめて立ち向かうことを選びました。
せんせいは特定の誰かに肩入れしたり、過度に同調したりはしませんが……。
「災害を金儲けの道具にするような人間は呪われるべきだ」
彼が涙ながらに、せんせいにそう語ったことを思い出しました。それには同意します。
呪いは多くの人の命を奪うものですが、裏を返せば、悲鳴を上げることさえままならない者が一矢報いるための手段にもなり得るのです。
呪いは呪いであって、自然災害とは根本的に異なるものです。
彼がもう少し呪いの扱いに長けていたら、もっと素晴らしい結末を迎えていたはずです。
さて、この問題を解いたあなたは、呪いのまた別の側面について知ることができたでしょう。
今後の学習にも、役立ててくださいね。
ちなみに、呪いを商業目的で利用することはおすすめしません。
それを試みようとした者は、一人残らず破滅してしまいました。