ご解答ありがとうございます。
呪いの読解にも慣れてきたことでしょう。
今回はやや変則的に、「呪いを受ける側」の視点を覗いていただきました。
真相にたどり着くためには、本文や問題文だけでなく、注釈の隅々にまで目を通すことが必要でしたね。
すぐにとどめを刺すのではなく、じわじわと神経を蝕んで追い詰めていく。
それは、松山康顕が前職で頻繁に行っていた振る舞いでした。
今回の「隣人」の呪いは、その意趣返しと言えましょう。
せんせいは復讐や報復にはあまり興味はありませんが、そのために呪いを用いることは否定いたしません。
ただ、「隣人」がもつ呪いの才能にはもっと大きな可能性がありました。
彼女がその力を存分に発揮すれば、会社を潰すどころか、あのビルひとつを丸ごと████にすることさえ、造作もないことでしょう。
この社会を支えている、弱者を摩耗し使い捨てるシステムそのものに、打撃を与えることができたはずです。
残念ながら、もっとも憎い相手を1人殺すだけで満足してしまったようですが……。
せっかく力を得たのであれば、出し惜しむことなく使うべき。
これは、せんせいの持論です。
あなたが問題に答えるたびに培うことになる、呪いへの理解、そして秘めたる力。
それを思う存分放出できるようになるときを、せんせいは切に願っております。